イオンのお葬式の海洋散骨について、検索結果によく出る「55,000円〜」は、2024年秋までの値段でした。Wayback Machineの保存版では、2024年10月1日まで確認できます。いまは船に乗らないおまかせプランが66,000円で、家族が船に乗るプランは、プラン料金とは別に粉骨料金27,500円がかかります。「〜」の最低額と、家族で乗ったときの合計は、まったく別の数字です。

海洋散骨とは、火葬した遺骨を粉末にして、海にまく供養の方法です。イオンのお葬式(イオンライフ株式会社)には、乗船しないおまかせプランから、家族で船を貸し切るかしきりプランまで、人の遺骨向けに5つのプランがあります(ペット用は別)。

公式ページと過去の保存版を2026年9月24日に読んで書きました。散骨そのものの法的な扱いは散骨は違法かにまとめています。

「55,000円〜」は、2024年秋までの値段でした

いまの公式の料金ページに、55,000円のプランはありません。

55,000円という数字は、イオンの別の公式サイト(イオンの終活)にある料金の画像に残っていました。画像には「海洋散骨 50,000円(税別)〜 55,000円(税込)〜」とあり、画像ファイルの更新日は2024年7月12日でした。Googleの検索結果の説明文にも、この数字が出ていました。

プランごとに同じ条件で比べると、変わり方には差があります。おまかせは55,000円から66,000円、かしきりは粉骨込みで269,500円から324,500円に上がっています。のりあいは、粉骨を足すと2024年10月と同じ159,500円でした。当時は粉骨込み、いまは別料金の案内です。

いまの料金は、乗るか乗らないかで4万〜32万円台

船に乗るかどうかで、合計の桁が変わります。

しんぷるプランは、献花・写真撮影・記念アルバムが付かず、海域も選べません(日程はおまかせも指定できません)。おまかせプランとの差は22,000円。何を残したいかで選ぶ形になります。

ほかの散骨業者の公式料金も、東京湾・粉骨込み・平日にそろえて見ました(2026年9月24日)。乗らない場合はシーセレモニー55,000円、みんなの海洋散骨44,000円〜、ブルーオーシャンセレモニー88,000円。2名で乗る場合はシーセレモニー209,000円、ブルーオーシャンセレモニー198,000円、みんなの海洋散骨132,000円〜。家族で貸し切る場合はシーセレモニー220,000円(8名)、ブルーオーシャンセレモニー330,000円、みんなの海洋散骨242,000円〜でした。この4社の中では、イオンは乗らない場合も2名で乗る場合も中ほど、貸切では高いほうから2番目です。土日祝は割増になる会社があり、乗船時間も会社によって違います。

のりあいプランは1組2名まで。3人以上で乗りたい場合、イオンのページには選択肢がなく、かしきりプランになります。実際に散骨を行う銀河ステージ(後述)の直販サイトには「追加料金で4名様まで可能」とありますが、額は書かれていませんでした。

「追加料金なし」は、乗船プランの粉骨には当てはまりません

公式の料金ページには、プラン料金とは別にかかる費用が4つ書かれています。

別にかかる費用額(公式の表記)かかる場合
粉骨料金1柱につき27,500円のりあい・かしきり(おまかせ・まとめて・しんぷるはプラン料金に含む)
遺骨の引き取り13,200円〜(首都圏・近畿圏)、15,400円+実費交通費(それ以外)自宅まで取りに来てもらう場合。当日現金
散骨エリアの追加料金額の記載なし「散骨エリアによっては、追加料金がかかる場合がございます」
墓じまいの遺骨の選別料金1契約につき27,500円墓じまいの遺骨の場合(土や鉄などと遺骨を選別する料金)

一方で、イオンの終活サイトの料金画像には「イオンがご提案する海洋散骨では、追加料金は一切かかりません」とあり、検索結果に出る各プランのページの説明文にも「追加料金は一切かかりません」と書かれていました。この説明文は、粉骨が別料金ののりあい・かしきりのページにも入っています。粉骨込みのおまかせプランでも、エリアによる追加料金と引き取りの料金は、公式の本文で別に案内されています。説明文の「一切かかりません」と、本文の別料金の案内は、同じ会社のページの中で合っていません。

料金のページが複数あるときは、いちばん新しい公式のプランページの数字を見るのが確実です。イオンの場合は、aeonlife.jp の海洋散骨のページがそれに当たります。

散骨をするのは、提携する銀河ステージです

公式ページには、すべてのプランで「散骨は、当社と業務提携する株式会社銀河ステージが執り行います」と書かれています。流れのページも「その後、提携業者よりお客さまへご連絡いたします」「提携業者とのご契約・代金のお支払い後」としており、公式の案内によれば、契約の相手は銀河ステージになります。

銀河ステージは、自社の直販サイト(海洋葬.net)でも同じ名前のプランを出しています。料金は44,000円・66,000円・132,000円・297,000円と、イオンのページと同じ額。直販サイトには、イオンのページには無い注意書きがいくつかあります。

  • のりあい・かしきりの料金は「近畿エリア・60分」などの条件での参考価格
  • 「関東・近畿エリア以外は、クルーの出張費が別途掛かります」
  • 散骨エリア・所要時間・乗船人数によって、追加料金が発生することがある
  • しんぷるプランは「施行完了のご連絡はございません」

イオン経由なら会員向けの5,500円割引があり、直販サイトにはその記載がありません。どちらで申し込んでも、散骨の条件は銀河ステージのものだと考えて、直販サイトの注意書きも読んでおくと食い違いが減ります。

申し込みから散骨までの流れ

電話で申し込んだあと、遺骨の渡し方と支払い方を選びます。

  1. 1. コールセンター(0120-394-394)に電話し、希望や散骨場所を伝える。その後、提携業者から連絡が来る

  2. 2. 契約し、代金を払う。必要なものは依頼者の身分証明書のコピーと戸籍謄本(戸籍謄本を用意できない場合は「海洋散骨についての同意書」に署名・捺印)

  3. 3. 遺骨を渡す。持ち込み・引き取り(有料)・ゆうパックでの郵送のいずれか。火葬許可証・埋葬許可証・改葬許可証などのコピーを1枚添える

  4. 4. 散骨。おまかせは7柱集まり次第か、預けてから3か月以内(日時の指定はできない)。のりあいは1週間以上前に施行日が決まる

  5. 5. 後日、散骨証明書が届く(しんぷる以外は記念アルバムも)

支払い方法は、遺骨の渡し方で選べるものが変わります。クレジットカードは遺骨を持ち込む場合だけ、現金払いは持ち込みか引き取りの場合だけです。ゆうパックで送る場合は、コンビニ払い・銀行振込・現金書留のどれかになります。また、郵送した場合は「ご遺骨預り証」は渡されないと公式に書かれています。

遺骨をゆうパックで送ること自体の決まりは、遺骨とゆうパックで調べています。そちらでは着払いが使えるかは受け入れ先しだいと書きましたが、イオンの場合は2024年12月2日から元払いです。

「炎上」は葬儀の件。散骨の口コミは知恵袋で21件を読みました

「イオンのお葬式はなぜ炎上したのですか?」という質問が検索結果に出ますが、報道で確認できた2件は、どちらも葬儀についての件でした。

1つは2010年、寺院紹介サービスでお布施の目安をホームページに示したことに、全日本仏教会が反発した件です。イオンは同年9月に目安の表示を削除したと報じられています。

もう1つは2017年12月22日、消費者庁が「イオンのお葬式」の葬儀サービスの新聞広告にあった「追加料金不要」の表示について、景品表示法に基づく措置命令を出した件です。対象は火葬式・1日葬・家族葬の3つで、海洋散骨は含まれていません。2019年4月には、この表示について179万円の課徴金納付命令も出ていますが、こちらも葬儀の広告についてのものです。

口コミについても、知恵袋で「イオン 散骨」「イオン 海洋散骨」を検索し、出てきた21件を読みました。イオンの海洋散骨を使って困った、という質問は0件。イオンの散骨は、ほかの質問への回答の中で「安く頼める先」として紹介される形で出てくるだけで、その多くは2016〜2017年の、いまとは違う値段の回答でした。

申し込む前に、書面で確かめておくこと

公開ページだけでは分からないことがあります。申し込みの電話で聞き、答えを書面かメールで受け取っておくと、あとで食い違いが起きにくくなります。

厚生労働省のサイトにある「散骨に関するガイドライン(散骨事業者向け)」は、研究報告書がもとで法令ではありません。ただ、事業者に対して、契約前の説明と、費用の明細書を契約書に添付することを求めています。申し込む側から聞いておけば、その説明を受けやすくなります。

散骨を選んで後悔した人がいるのかは散骨を後悔した人は、実際にいるのかで、知恵袋の投稿を数えて調べています。ほかの記事は散骨にまとめています。