お父さんやお母さんが創価学会の会員で、家に御本尊と仏壇が残っている。自分は会員ではない。そんな方に向けて、創価学会の仏壇を処分するときの順番と費用を、公式サイトと仏壇店の公式ページから整理しました。

先に要点を書きます。仏壇の中の御本尊(掛け軸)と、仏壇の箱は、行き先が別です。創価学会仏壇を扱う専門店6店の公式ページを読むと、御本尊を引き取ると書いた店は1つもありませんでした。3店は引き取れないと明記し、うち2店は「地域の組織(支部長・婦人部長等)」や所属の地区の人への相談を案内しています。箱のほうは、粗大ごみに出す方法と専門店に引き取ってもらう方法があります。処分費と運賃の総額を出している2店の掲載例(関東・東京から)では、1万〜6万円台(税込)でした。最終的な金額は、写真やサイズを確認して決まります。

2026年10月1日に、創価学会の公式サイトとSOKAnet、仏壇店と自治体の公式ページを読んで書いています。教えや作法の正しさ、御本尊が誰の物かを判断する記事ではありません。

御本尊と仏壇の箱は、行き先を分けて考えます

相手のいる話は御本尊だけで、箱の出し方は自治体や仏壇店の公式ページで決められます。最初に分けておくと、迷う範囲がぐっと狭くなります。

公式も、御本尊と仏壇を別の物として書いています。SOKAnetのQ&Aは、地震の転落防止の金具について次のように答えています。

仏壇に転落防止の金具を付けることはかまいません。仏壇の転落防止をすることは、御本尊をお守りすることであり、仏壇の転倒による被害を防ぐことにもなります。

仏壇は御本尊を守る入れ物、という書き方です。家の仏壇を開けると出てくる掛け軸が御本尊で、公式サイトは「日蓮大聖人が顕した『南無妙法蓮華経』の文字曼荼羅を本尊としています」と説明しています。

区分物相談先・出し先公式の記載(2026年10月1日に検索した範囲)
中身御本尊(掛け軸)地域の組織(販売店の案内)返し方・費用・時期の案内は見当たらない
中身位牌家族で決める友人葬のFAQ(葬儀の説明)に処分についての一文(下に引用)
中身過去帳・写真・書き付け家族で決める過去帳は公式サイトに見当たらない
箱仏壇そのもの自治体の粗大ごみ、専門店の引き取り処分についての記載は見当たらない

位牌については、友人葬(創価学会の葬儀)のよくある質問に一文がありました。位牌は故人の「名札」のようなもので、拝んだりするものではない、と説明したうえで、こう続けています。

葬儀が終われば、しかるべく処分して問題ありません。

葬儀についての質問への答えで、家にある古い位牌すべての扱いまでを決めた文ではありません。親族の位牌が混ざっている家は、家族で話し合ってから決めると落ち着きます。調べた範囲で、公式サイトが物の処分に触れていたのは、この位牌の一文だけでした。

公式サイトに、御本尊の返し方の案内は見当たりませんでした

御本尊をどう返すのか、まず公式サイトを調べました。

御本尊の入手については、公式に一文があります。入会についてのページです。

創価学会の会館施設で実施されている入会記念勤行会の場で御本尊が授与され正式な入会となります。

公式の語は「授与」で、「貸与」や「お借りする」という語は、検索した範囲では公式サイトに見当たりませんでした。ネットには、借りている物だから返す、と書く人も、お金を出して買った物だ、と書く人もいますが、どちらも公式の語ではありません。会員が亡くなったあとに家族が御本尊を返すのか、いつまでに返すのか、という案内も同じく見つかりませんでした。一親等の家族ならそのまま家に置いておける、という説も出回っていますが、これも公式サイトでは確認できませんでした。

業者の記事がよく書くことと、その根拠

検索上位に出る業者の記事が手順として書いていることを、公式サイトの記載と、創価学会仏壇の販売店の記載と並べました。

いちばん差が出たのは、御本尊を業者に頼めるかどうかです。業者にお焚き上げを頼めると書いた記事のうち1つは2026年10月に更新されたもので、費用を1〜3万円程度としていました。一方、創価学会仏壇の販売店、桜梅桃李の処分のページにはこうあります。

ご本尊様のお引き取り・ご処分はできかねますので、地域の組織(支部長・婦人部長等)へご相談の上、ご返納手続きをお願いいたします。

四国仏壇のスタッフブログも「御本尊はどの仏壇店でもお引き取りする事はできません」と書き、所属の地区の人への相談を案内していました。仏壇引取本舗の注意書きにも「御本尊様、個人様の御位牌、遺品などはお受けできません」とあります。事業者によって案内が違うので、お金を払う前に、地域の組織の答えを聞いてからでも遅くはないと思います。

返すときの費用も、体験談どうしで揃っていません。2019年のブログには「供養料2000円くらいを添えて、持参して、引き取ってもらえます」とあり、2025年の知恵袋の回答には「お金を包む必要はありません」とあります。どちらも個人の書き込みで、決まった金額があるのかは、公式からは分かりません。

創価学会仏壇の専門店6店の引き取り条件

箱の引き取りは、処分だけの料金を出している店と、新しい仏壇を買う人向けの料金表を出している店に分かれます。

東京平和堂は検索1位に出る店ですが、料金表は「伝統仏壇・家具調仏壇のご購入時のみの価格表」で、「上置き仏壇・その他の場合は別途ご相談ください」とあります。処分だけの料金はこのページからは分かりませんでした。買い替えずに処分だけしたい家は、処分だけの料金を出している4店で見比べると早いと思います。

箱の大きさは、扉を閉めた状態で高さ・幅・奥行きを測って足した「三辺合計」で決まる店がほとんどでした。見積りを頼む前にメジャーで測っておくと、話がすぐ進みます。表の金額はあくまで掲載されている目安で、桜梅桃李は「最終的な金額は、お写真とサイズを確認のうえ確定いたします」と書いています。

運び出しの形も店によって違います。仏壇引取本舗は引き取りにヤマト運輸のスタッフが家に来ると書き、桜梅桃李の総額には配送費が入っています。一方、田中仏壇店は引取のみの上置き仏壇には伺わず、元払いで店に送るよう案内しています。大きな仏壇を家族だけで外に出せるかどうかも、選ぶときの目安になります。

6店はいずれも公式ページに料金や条件を出している例として挙げたもので、この中のどこかをすすめる意図はありません。

粗大ごみに出すなら、料金と受付方法を市区町村で確かめます

販売店も、箱を自治体に出す方法を書いています。四国仏壇は、御本尊が御安置されていなければ自治体の処理施設に持ち込む方法もあるとし、田中仏壇店は行政サービス(大型家具の処分)の利用をすすめています。

自治体の粗大ごみの料金は、地域で大きく違います。立正佼成会の仏壇の記事で調べた2つの自治体の例です(2026年9月24日取得)。

自治体仏壇の料金条件
杉並区400円〜3,200円(「箱物家具」の例に仏壇。大きさで5段階)インターネット受付はできず、電話のみ。三辺合計225cm以上の区分では、最大辺が220cmを超える物は切断・解体が要る
大阪市1,000円大きさによる区分なし

自治体なら、この2例で400〜3,200円。専門店は、処分費だけなら田中仏壇店の引取のみ(120cm未満)の5,000円からあり、処分費と運賃の総額を出している店の例では1万円台からでした。

電動扉・照明付きの仏壇と、耐火仏壇は先に伝えておきます

創価学会の仏壇には、扉が電動で開く物や照明が付いた物があります。四国仏壇のスタッフブログは、自治体に出す場合について「電動機や照明器具等の機械類や、金具等を分別する必要がある場合があります」と書いています。自治体ごとの分別のルールまでは確かめられていません。粗大ごみに出すなら市区町村の窓口に、専門店に頼むなら見積りのときに、「電動の開閉器が付いた仏壇」と先に伝えて条件を確かめておくと迷いません。

もう1つは耐火仏壇。田中仏壇店は「耐火仏壇の引取はできません」とし、引き取った仏壇が耐火仏壇だった場合は違約金50,000円としています。見積りを頼むときに、耐火仏壇かどうかも伝えておきます。

知恵袋の10スレッドで、回答の向きはほぼ揃っていました

公式に案内が無いぶん、実際に困った人がどう答えられていたかも読みました。箱は粗大ごみ、御本尊は地区の会員や会館へ、という向きでほぼ揃っています。

この10スレッドでは、会員だと名乗る回答者はおらず、閉眼供養をすすめる回答も0件でした。会館や本部への郵送をすすめる回答もありましたが、書類の名前や手続きの中身は回答者によって言い方が違い、公式で確かめられるものはありませんでした。この記事では、そうした内部の手続きを手順としては書いていません。

2019年の例のように、地域の側から連絡が来ることもあります。その場合は、その人に御本尊の扱いを聞くのがいちばん早いはずです。2022年の例のように、古い家ではどちらの団体の御本尊か分からないこともあるので、迷ったら相談先で確かめてください。

御本尊のことを相談する先と、伝え方

確認した公開ページでは、御本尊を返す専用の窓口は見つかりませんでした。手がかりになるのは次の4つです。

手がかり中身出どころ
地域の組織支部長・婦人部長等に相談を、と案内桜梅桃李(販売店)の処分ページ
道府県の中心会館46会館の住所と電話番号の一覧。東京都の会館は一覧に無い公式サイト
ご意見フォーム「個別のご意見に対するお返事・ご回答は致しかねます」SOKAnet
葬儀で世話になった地域の人通夜や葬儀に来た人、親しかった会員に話す知恵袋の回答(2016年・2025年)

中心会館の電話は会館の番号として載っていて、御本尊の相談のための専用の番号ではありません。また、総本部のサイトには「会員・関係者以外の方は、各施設への入館をご遠慮ください。(民音音楽博物館を除く)」という注記があります。持って行く前に、電話で「誰に相談すればよいか」を聞く形にすると伝わりやすいと思います。

電話では、家族であることと用件を先に伝えます。たとえば次のような言い方です。

父が会員でした。先月亡くなり、家に御本尊と仏壇があります。家族は会員ではありません。家を片づけるので、御本尊をどうすればよいか、どなたに相談すればよいかを教えてください。

親の名前と住んでいた住所を伝えられるようにしておくと、どこの地域の組織につなぐかが決まりやすくなるはずです。返す時期の決まりは公式サイトで見つからなかったので、四十九日や一周忌まで置いておきたい場合も、そのまま相談してかまいません。

学会の墓地を使っている家は、墓の承継も確かめます

親が創価学会の墓地公園や納骨堂を使っていた家では、仏壇のほかに墓のことも出てきます。

墓地公園・納骨堂のFAQは、承継申請者の資格をこう書いています。

承継申請者は、被相続人が生前に承継させたかった方、もしくは遺された家族間で話し合い決定した方で、国内居住かつ使用規則を遵守できる方です。

この答えには、会員であることという条件は書かれていませんでした。墓地の承継手数料は14,300円です(料金ページ・2025年2月現在の表示)。御本尊を返したあとに墓がどうなるかを書いた公式の文は見つかりませんでした。使えなくなるとも、使えるとも書いていません。気になる場合は、墓地公園・納骨堂の事務局に確かめてください。

墓を手放すことまで考えているなら、墓じまいの費用は誰が払うのかも参考になると思います。墓じまい・仏壇じまいのほかの記事はカテゴリのページにまとめています。

片づける前に確かめておくこと

最後に、電話や見積りの前に確かめておくことを並べます。

公式の情報で分かったのは、御本尊は「授与」されるものだということまでで、返し方は販売店の案内どおり地域の組織に聞く形になります。箱のほうは、自治体の粗大ごみか、処分だけでも受ける専門店か、家の事情で選べます。

ほかの宗教団体の仏壇では、立正佼成会の仏壇を処分する前にで、公式FAQの案内と自治体の料金を調べています。仏壇を処分せずに子どもの家へ移すことも考えているなら、仏壇の引っ越しに魂抜きは要るのかも読んでみてください。